VF-25 メサイア
2020-12-31 21:30:00

VF-25メサイアは、2059年において、新統合軍の主力可変戦闘機VF-171の後継機として開発された。
YF-24のデータをもとにフロンティア船団の民間企業L.A.I、新星インダストリー社による開発である。
YF-25プロフェシーとして試作機が完成したのち、マクロスオリンピア工廠の協力もあり、VF-25として完成する。(マクロスオリンピア船団の協力は、YF-26の開発が中断しためと言われる)
その後、2059年より民間軍事プロバイダ、S.M.Sにて試験評価運用が開始される。
人工フォールドカーボンを用いた慣性蓄積コンバーター(ICS)を搭載しており、以前の機体とは比べ物にならない高機動を行える。
コックピットには、EX(エクステンダー)-ギアシステムを採用しており、パイロットの対Gサポートと脱出シートを兼任する。

補助シートを使うことで2人まで搭乗可能。

EX-ギア(脱出時)

EX-ギアを通して、簡単な機体操作であれば遠隔操作することが可能。
各種パックについて、VF-19シリーズより、重要な拡張兵装システムの一環として、機体の開発と同時に開発されている。

VF-25においても、スーパーパック、アーマードパック(↑画像)などの各種パックが性能拡張モジュールとして平行開発されており、S.M.Sでは、パイロットや任務に合わせて、機体をカスタムメイドしている。
各種パックについては、装備したまま三段変形が可能。
限界機初飛行は、2057年6月24日。マクロスフロンティアが、資源採取の為立ち寄った惑星(メサイア025と命名)にて一連の飛行テストプログラムが実施された。
【ファイター】




【ガウォーク】



脚部側面に薄い燃料タンクがある(変形時に可動)

【バトロイド】




■バリエーション
A型:マクロスフロンティア船団にて、一般パイロットでも操縦容易な一般機として開発される。S.M.Sを中心に少数が配備された。頭部機銃は1門。

F型:高機動のドックファイトに最適化された機体。VF-25の最もスタンダードなタイプであるが故、最もパイロットの技量が反映される。高機動中のガンポッド、レーザー機銃、ミサイル砲撃などの連携攻撃を得意とする。
頭部モニターは、横一面式のゴーグル型。頭部レーザー機銃は2門。

S型:小隊指揮官用にスペシャルチューンされた機体。頭部カメラは横三面式。頭部レーザー機銃は2連装2基の合計4門。また、通信系統やエンジンの出力の強化、編隊指揮用支援プログラムなど、あらゆる方面での機能向上が施されている。

G型:遠距離狙撃に特化した機体。頭部構造はA型に準じているが、メインカメラは超望遠機能付の単眼。機体固定用アンカーとEX-ギア用射撃支援システムを一括したガンナーキットを搭載する。
主兵装は長距離精密射撃用スナイパーライフル「SSL-9Bドラグノフ・アンチ・マテリアル・スナイパーライフル」を選択。

RVF-25:電子戦能力を強化した早期警戒管制機。外装オプションユニットである「AP-SF-01イージスパック改」を標準装備しており、索敵能力に優れる。背面に大型のレドームを装備。
フォールドクォーツをシステムの中核に据えることで、最大半径1光日の範囲をリアルタイム索敵する。最大2048の対象を同時に判別し、最大128の標的に対してミサイルを誘導可能。さらにフォールドクォーツから発せられるフォールド波を通信波に応用することで、最大6機(通常は3機)の無人機QF-4000ゴーストを同時誘導・管制できる。

レドーム展開時

無人機QF-4000ゴースト

■兵装
・頭部レーザー機銃

・新型ガンポッド58㎜ハワードGU-17A


冷却の為シリンダー部を露出させることも可能。
・アサルトナイフ
防弾シールドに格納


ピンポイントバリアとの併用で威力を発揮する。
・主翼つけね:レーザーガン

■各種パック
【SPS-25S/MF25スーパーパック】

新中州重工開発のスーパーパックは、大気圏外での機動性向上を目指したものである。
エンジン出力の合計は2940kN。
VF-25元々のエンジンも最大出力で併用し、フル装備状態での初期加速度は約15Gである。これはノーマルVF-25には若干劣るが、燃料が減るにつれて機体の重量が軽くなる為加速性能は上がり、ミサイルを全て打ち尽くした状態であれば、瞬間的には30G高い加速度を発揮する。
武装も強化されており、最大加速度の向上による高速進出能力を生かした迎撃任務などに使われる。
装甲はアーマードほど徹底してはいないが生存性は向上している。
標準運用重量28トン(化学ロケット燃料約15トン、マイクロミサイルポッドなどの重量含む)
以下のパーツが基本セットとなる。
・メインブースターユニット×2

メインブースターエンジンSLE-7A(五菱重工製)×4
高機動バーニアエンジンSLE-1C(五菱重工製)×10
・マイクロミサイルランチャー・ポッド×2

ビフォーズマイクロミサイル三連装ランチャーCIMM-3A
※ ブースターエンジンポッド前方は交換式ウェポン・ベイとなっており、必要に応じて強行偵察ユニットやビーム砲、反応弾頭ミサイルコンテナなどを組み合わせることも可能。
※ マイクロミサイルはのちにバジュラ用のMDE弾頭に換装される。
・インテーク装甲ユニット(可動式マイクロミサイルCIWSコンテナユニット含む)×2

ラミトン近接マイクロミサイルCIWSランチャーポッドHMM-5A×2
・シールド部装甲

・エンジンブロック追加装甲ユニット×2

・股関節部装甲ユニット×1
・尾部ブースターユニット×1

サブブースターエンジンSLE-3A(五菱重工製)×1
【ロングレンジパック】

遠距離射撃用の装備パック。スナイパーパックとも呼ばれる。
長距離精密射撃用スナイパーライフル、機体固定用アンカー、EX-ギア用射撃支援システムを一括したガンナーキットを搭載する。
・SSL-9Bドラグノフ・アンチ・マテリアル・スナイパーライフル


55mm超高速徹甲弾PS-55Xを使用。
精密射撃用スタビライザー8基が組み込まれ、狙撃距離20kmで誤差が10cm以内。
・機体固定用アンカー

【AP-SF-01+ イージスパック改】

索敵および電子戦に特化したパック。
以下パーツで構成される。
・大型レドーム

・スタビライザーフィン

【フォールドパック】

L.A.I社開発の新型フォールドブースターを装備したパック。
このフォールドブースターは複数回の使用が可能で、フォールドクォーツを使用することでフォールド断層が突破でき、主観時間・客観時間のズレも全く生じない。
【フォールドスピーカー】

通常のスピーカー機能に加えて、フォールド波増幅装置としても働く。



【APS-25A/MF25アーマードパック】


火力と防御力を強化する重装オプションパック。
VF-25のアーマードパックは、以前のアーマードパックとは異なり、装備したままの全形態への変形が可能である。
高性能な反面、高コストであったことから、基本的には小隊長クラスにのみ装備が許される。
通常、バルキリーのエネルギー転換装甲はバトロイド形態時のエンジンの余剰出力で動作するため、バトロイドモード以外では動作しない。
しかしアーマードパックでは、ビーム砲駆動用の大容量キャパシタを積んでいる為、ファイターモードも含め全形態でエネルギー転換装甲の作動が可能である。

アーマードパックでは排熱も増えているため、エンジンポッド部には装甲排熱板(フェイズドアレイレーダー内蔵)が左右2枚計4枚付いている。

エンジンは基本的にはスーパーパーツのメインエンジンと同種の化学燃料ロケットエンジンであり、搭載プロペラントも同量であるが、アーマード用にチューンされている。
アーマード装備のVF-25は、重量が通常の4倍以上となる。アーマードでは、加速・運動性能がノーマルと同様になるようにチューンされているが、燃料を使うにつれて重量が軽くなるので、性能はノーマルを上回ってゆく。

VF-25のセンサー類は機首の統合レドーム以外は、装甲化により使用不可能になるので指揮能力向上の為、機体の背面に装甲化された大型の複合センサーアンテナ(ASSA-021A)を増設している。
武装は以下。
・可動式ラミトンマイクロミサイルCIWSランチャーポッドHMM-5A×2

・ラミトン近接マイクロミサイルランチャーポッド2重装填タイプ(脚部用)×4

・ハワード200mm対装甲用高初速ロケット弾15連装ポッド×2

・オットー/センチネル57mm対艦対空両用速射ビーム旋回砲塔×2
自律射撃可能

・必要に応じて、大型対艦ミサイル(通常弾頭もしくは反応弾頭)

【トルネードパック】
大気圏内での機動性向上と火力増強を考慮したパック。大気圏外でも運用可能。
アーマードパーツより高価な装備である。
大気圏内仕様

大気圏外仕様

大気圏内での使用を考慮し、スーパーパーツより空気抵抗が少ない形状になっている。

左右の翼端に回転式のエンジンポッドが追加されており、それぞれ独立して回転することで急旋回、前方へ向けることで急減速が可能である。その飛行軌跡が竜巻を連想させることから、トルネードパーツの愛称がついた。

機体背面には旋回式連想ビーム砲を装備し、上下左右に回転可動する。
以下のパーツからなる。
・ミサイルポッド(大気圏外)

・回転式エンジンポッド×2
(大気圏外)

(大気圏内)

回転させた状態
・旋回式連装ビーム砲

・パワーコンデンサー部冷却ユニット
(大気圏外)

(大気圏内)

・高機動バーニア


・マイクロミサイルランチャー

■スペック表
【設計・製造】新星インダストリー(SMS専用機については、マクロスフロンティア新星インダストリー工廠。LAI技術支援)
【全長】18.72m
【全幅】15.50m(主翼展開時)
【全高】4.03m(主脚含まず)
14.53m(バトロイド。レーザー機銃含まず)
【空虚重量】8,450㎏
【機体設計最大荷重】 27.5G(ISC動作時は、機体全体が高Gより保護される)
【最高速度】M5.0+(高度10,000m、それ以上の加速も可能であるが耐熱限界となるため)
【主推進機】新星インダストリー/P&W/RR社製
FF-3001AステージⅡ熱核タービンエンジン 1620kN+×2
スラストリバーサー、3D起動ノズル装備
【副推進機】高機動スラスター P&W HMM-9
【航行距離】大気圏内無制限
【上昇限界】追加装備なしで大気圏外まで脱出可能。
【固定武装】頭部レーザー機銃
主翼つけねレーザーガン
【標準武装】新型ガンポッド58㎜ハワードGU-17A
【追加武装】スーパーパック
アーマードパック
トルネードパック
【防御兵装】ピンポイントバリアシステム
アクティブステルス
慣性蓄積コンバーター ICS/T021(人工フォールドカーボン使用)
■参考資料
・バリアブルファイターデザイナーズノート
・バンダイ1/100プラモデル取扱説明書
・バンダイ1/72プラモデル(スーパーパーツ、アーマードパーツ、トルネードパーツ)取扱説明書
・バンダイ超合金 VF-25A/F/S/G/RVF-25リニューアル版 取扱説明書
・マクロスF Blu-rayボックスリーフレット
・マクロスF イツワリノウタヒメ パンフレット
■使用機体
・バンダイ超合金VF-25Aリニューアル版
・バンダイ超合金VF-25Fリニューアル版
・バンダイ超合金VF-25Sリニューアル版
・バンダイ超合金VF-25Gリニューアル版
・バンダイ超合金RVF-25リニューアル版
・バンダイ ガリア4フォールドセット